Linux でalias(エイリアス)を設定する方法について、書いておきます。
alias(エイリアス)とは
alias(エイリアス)とは、別名、通称などの意味を持つ英単語ですが、linuxにおいても、コマンドの別名としての意味合いで設定することができます。例えば、指定したコマンドを別の名前に設定することができ、tail -f xxxxxxx と入力していたものを、tai と打つだけで実行することができます。
aliasの設定方法
コマンドで設定する
・コマンド設定
$ alias sqllog='ll /var/log/mysqld.log'
例えばmmysqlのログファイルを、llコマンドで見たい場合、このように書くことでaliasに設定することができます。コマンドはシングルクォーテーションで囲んで記述してください。
・確認
$ sqllog
-rw-r----- 1 mysql mysql 991 1月 26 2020 /var/log/mysqld.log
確認ができました。ただ、これだと、ターミナルを閉じたり、ログアウトしたり、サーバの再起動を行なった場合に消えてしまうので、そうならないように設定ファイルへの設定方法も紹介したいと思います。
.bashrcで設定しておく
サーバの再起動を行なった場合に、設定が消えないように、.bashrc に記載する方法を紹介します。
・bashrcに追記する
$ vim ~/.bashrc
alias sqllog='ll /var/log/mysqld.log' ←追記
・bashrcを読み込む
$ source ~/.bashrc
・確認
$ sqllog
-rw-r----- 1 mysql mysql 991 1月 26 2020 /var/log/mysqld.log
確認できました。
登録されているaliasを確認する
登録されている全てのalias(エイリアス)を確認するには、下記のコマンドを使います。
$ alias
alias egrep='egrep --color=auto'
alias fgrep='fgrep --color=auto'
alias grep='grep --color=auto'
alias l.='ls -d .* --color=auto'
alias ll='ls -l --color=auto'
alias ls='ls --color=auto'
alias sqllog='ll /var/log/mysqld.log'
一覧が表示されました。
登録されているaliasを解除する
Aliasの解除は、unaliasコマンドを利用します。
・登録されているaliasを確認
sqllogを消してみたいと思いますが、まだ特に作業は行っていないので、設定されています。
$ alias
alias egrep='egrep --color=auto'
alias fgrep='fgrep --color=auto'
alias grep='grep --color=auto'
alias l.='ls -d .* --color=auto'
alias ll='ls -l --color=auto'
alias ls='ls --color=auto'
alias sqllog='ll /var/log/mysqld.log'
・aliasを解除
解除は、下記のコマンドで行なえます。
$ unalias sqllog
・実行確認
Sqllogrというaliasが消えました。
$ alias
alias egrep='egrep --color=auto'
alias fgrep='fgrep --color=auto'
alias grep='grep --color=auto'
alias l.='ls -d .* --color=auto'
alias ll='ls -l --color=auto'
alias ls='ls --color=auto'
設定を一時的に無効にする
lsという名前でaliasが設定されていた場合、元のlsコマンドを利用したいケースは、下記のように一時的に無効にすることができます。
¥ls
aliasの頭に、¥をつけることによって、aliasの定義を無視して、コマンドを実行することができます。
まとめ
簡単ですね。linuxの小技はその他にもたくさんあるので、ぜひ学んでみるといいと思います。
Aliasコマンドを利用すれば、何度も行なう作業を簡略化して実行することができるので、作業ミスも減り、効率的に作業を行なうことができます。便利なので、ぜひ使ってみてください。