爆速サーバと言われているConoHa WingにWordPressかんたん移行を利用して移行作業をしたため、そのときの手順をメモしておきます。移行前は、さくらのVPSを使っていましたが、管理 / 運用の兼ね合いで、移行することにしました。
移行については、ConoHa WINGで提供されているWordPressかんたん移行を利用して、WordPressをConoHa WINGへデータを移行した方法を記載していきます。読み進めていくと記載していますが、途中でエラーが出てしまい、移行は完了できませんでした。
ConoHa Wingを契約する
まず、ConoHa Wingを契約します。
https://www.conoha.jp/wing/
今すぐお申し込みというボタンをクリックすると、契約手続きが進められます。
ConoHa Wingのおすすめプラン
プランは、ベーシック、スタンダード、プレミアムの3種類がありますが、大きな違いは、転送量とSSD(データ容量)です。既に立ち上げているサイトが大きな規模で運営されているようであれば、慎重に選んだ方がいいですが、1日のアクセス数が1,000pv未満のサイトであれば、ベーシックでまずは問題ないと思います。
データのバックアップを取得する
移行前にデータのバックアップを取得します。何かあった際に戻すことができないと大変なことになってしまいますので、面倒かもしれませんが、念のため、やっておきましょう。本記事では、バックアップの取得方法を2つ紹介しておきます。
CLI上でバックアップを作成する
VPSを利用していますので、サーバのコンソールにsshログインすることができると思います。そのため、sshログインし、ソースファイルとデータベースのバックアップを取得しておきましょう。
- ソースファイルのバックアップ作成
cp -ar /path/to/xxxx /path/to/xxxx
ディレクトリごとまるっとコピーしておきます。
- データベースのdumpファイル作成
mysql -u root -p [データベース名] > /path/to/xxxxx.sql
データベースごとバックアップファイルを作成しておきます。
プラグイン(BackWPup) を使ってバックアップを作成する
- BackWPupのジョブを実行する
プラグインをインストールしたら、左メニューにBackWPupと表示されますので、新規追加をクリックして、ジョブを作成しましょう。ジョブタスクは、以下の項目をチェックします。
データベースのバックアップ
ファイルのバックアップ
インストール済みプラグイン一覧
スケジュールは、手動をクリックします。他は、デフォルト設定で大丈夫です。入力が終わったら、設定完了をしてジョブを保存します。
保存が終わると、ジョブページのジョブ一覧に作成したジョブが表示されるかと思いますので、今すぐ実行をクリックして、バックアップを作成します。
作業前の確認
本家サイトにも記載がありますが、移行できないケースがありますので、よく注意しておきましょう。
> ・WordPressのバージョンが3.8より古い
> ・PHPのバージョンが5.3より古い
> ・マルチサイト機能を使用したWordPress
> ・ダッシュボードログイン時に二段階認証をしている
> ・プラグインインストール時にFTP情報を必要とする設定のWordPress
> ・WordPress.comからの移行
> ・ダッシュボードから画像投稿ができない
ConoHa Wingでドメインの登録をする(DNS設定)
ConoHa Wingでドメインの登録をします。
ログイン後に、左メニューにあるDNSをクリックすると、ドメインリストページが開きます。右にある、+ ドメインを選択しましょう。
ドメイン名を入力したら、保存をクリックします。
登録がされました。表示されているns-a1〜3.conoha.ioという表記はあとで使いますので、覚えておきましょう。
ConoHa Wingでサーバにドメインを追加する(サーバ管理)
ConoHa Wingでサーバにドメインを追加していきます。先ほど、DNSの設定をしましたが、管理しているサーバにドメインの設定を次は行ないます。
ドメイン追加に、新規ドメインを追加を選択し、ドメインを入力します。SSLを使うことがほとんどだと思いますので、無料独自SSLを利用する、を選んで保存します。
WordPressかんたん移行を行なう
- サイト管理をクリック
左メニューのサイト管理をクリックします。
-
- アプリケーションをクリック
サイト設定を押し、アプリケーションインストールタブから、+アプリケーションボタンを選択します。
- アプリケーションの設定
・アプリケーション: wordpress を選択します
・インストール方法: かんたん移行 を選択します
・バージョン: 5.6.0 (特に指定がない限りは、5.6.0 を選びましょう)
・移行元URL: 現在のURLを入力します。
・移行元ユーザー名: wordpressにログインするユーザ名を入力します。
・移行元パスワード: wordpressにログインするパスワードを入力します。
・データベース名: 移行後のデータベース名になります。
・ユーザー名: 移行後のユーザ名になります。
・パスワード: 移行後のパスワードになります。
入力して保存をクリックすると移行作業が進みます。
このように進捗率が表示されますので、100%になるまで待ちます。移行作業にかかる時間は移行するサイトによりますが、私の場合は、数時間ほど待ちました。
ファイルサイズが大きい、またはファイル数が多すぎますというエラーが出ました
移行ボタンを押してから、数時間後に確認したら、
上記の画像のように、ファイルサイズが大きい、またはファイル数が多すぎますというエラーが出ました。エラーガイドを確認したところ、
https://support.conoha.jp/w/wpmigration-error/#03
移行元のWordPressにて特定の1つのファイルサイズが大きい場合、1つのディレクト内のファイル数が多すぎる場合に表示されます。解析関連、バックアップ関連のファイルが自動で生成されるようなプラグインを利用している場合に発生するケースがあります。
このような記載がありました。バックアップ関連のファイルだと、BackWPupというプラグインを利用していたため、そこで定期実行されるバックアップファイルを削除して、再実行しました。
ダメでした。再度同じエラーが出るようです。サイトの作り的に、画像素材が多く、それが影響している可能性もありましたが、消すことはできないため、ここから先には進めなくなりました。
移行はできない結果になりました
今回の作業では、ConoHa Wingが提供しているWordPressかんたん移行を利用して移行を完了させることはできませんでした。データ量の兼ね合いだとは思うのですが、ファイルを削除するわけにもいかないため、別の方法を模索したいと思います。うまくいった場合は、テストURLで移行後のページを確認して、ドメインのDNS設定を変更して向き先を変えて、本番移行が完了です。あと少しだったんですが、残念です。
参考リンク
今回移行を進めるにあたって、下記ページを参考にさせていただきました。